加齢黄斑変性症という診断のもと、現在では眼球の硝子体内に注射で行う薬剤治療=抗VEGF療法が一般的です。新しい血管をつくったり、血液成分を漏れやすくしたりする物質(血管内皮増殖因子=VEGF)を抑える抑制薬を注射することで、初期段階なら視力などへの影響を最小限にとどめることが可能です。
通常、眼球に注射してそのままお帰りいただけますが、病状によっては2~3カ月ごとに数回の注射治療が必要です。また、レーザー治療などさらなる高度治療を行う場合は総合病院をご紹介します。加齢黄斑変性症を治療しても視力を元に戻すことはかないませんが、進行を遅らせれば、生活に支障をきたすほどのリスクは減らすことができます。