眼鏡とコンタクトの処方について

眼科での眼鏡処方は、単純に度数を測るだけでなく、視力低下の原因を検査・診察した上で、処方を行います。
視力低下の原因として怖い病気が潜んでいないか、あるいは治療が可能なものであるかを見極めて、「眼鏡が本当に必要か」「他に適切な方法はないか」「眼鏡はどういったものが良いか」を判断し、適切なアドバイスを行います。

コンタクトレンズによって
起こる疾患

ドライアイ

目を酷使したり、乾燥した室内に長時間いると、目の表面を潤している涙が蒸発したり、涙の分泌量が減ったりします。また、コンタクトレンズが角膜を覆うことによって涙が角膜に行きわたらなくなり、より乾燥しやすくなります。その結果、角膜に供給される酸素や栄養素が不足してドライアイになり、目の疲れやかゆみ、ゴロゴロとした異物感、充血が引き起こされます。

角膜上皮びらん

角膜の表面(上皮)が、コンタクトレンズの装用による圧迫が原因で酸素不足になり、むくみやただれが生じます。初期は目がゴロゴロとしたり、目がしみたりするなどの比較的軽い症状があらわれます。
しかし、ただれの生じた上皮が剥がれると角膜上皮剥離に進行し、その剥がれた部分から細菌に感染しやすくなります。

角膜炎・角膜潰瘍

コンタクトレンズが汚れていたり、長時間の使用によって涙が不足したりすると、角膜の表面に傷がつき、細菌やウイルスに感染して炎症が起きます。これを角膜炎といい、目の異物感や痛み、充血などの症状があらわれます。角膜炎が悪化し、角膜の上皮の一部が欠損するのが角膜潰瘍です。放置すると視力障害に繋がるおそれがあります。

アレルギー性結膜炎

花粉やハウスダストなど、アレルギーの原因となる物質が結膜に入ると、その刺激でアレルギー反応が起こり、充血やかゆみなどの目の症状が起こります。最近では、コンタクトレンズの材質も原因になると考えられています。